RSウイルス感染症

病態 

RSウイルスは秋から冬にかけて流行するウイルスであり、2歳までには誰もがかかる普遍的なウイル

スである。4~6日の潜伏期間を経て、発熱や鼻水など、典型的な風邪の初期症状があらわれる。初め

て感染した子供の内20~30%は、下気道(喉より下部の呼吸器)にウイルスが感染し、気管支や肺に

炎症が起こる。

乳児期 肺炎や気管支炎など、肺胞にきわめて近い部分で気管支炎を起こすことが多い。思い呼吸困難を伴う喘息様の症状をきたすこともあり、酸素と二酸化炭素の交換も傷害されるため、血中酸素飽和度も低下してチアノーゼを起こし、顔色が悪くなる。

幼児期 喘息性気管支炎を起こす。乳児期よりも軽度であるが、気管支拡張薬を投与しても、感染が絡んでいるため、反応はあまりよくなく、しばしば咳や喘鳴が長引く。

症状 

咳、鼻水、発熱、中耳炎

検査

・RSウイルス感染症簡易検査キット(綿棒などで鼻の粘膜を取り、約30分で結果がわかる)

・胸部X線検査(肺に影があるか、間質性肺炎像の有無)

・血液検査(白血球・CRPの上昇)

治療 

根本的な治療法があるわけではない

・気管支拡張薬や吸入ステロイド薬による気管支拡張により、呼吸を促す

   副作用

気管支拡張薬 β2刺激薬:心悸亢進、不安、不眠、頭痛、悪心、嘔吐、めまい、高血糖 など

      テオフィリン:悪心、嘔吐、心窩部痛 など(血中濃度に依存)

             6歳未満に血中濃度15μg/ml以上は痙攣リスクとなる

             6ヶ月未満にテオフィリン徐放薬を使用しない

       抗コリン薬:口内乾燥、眼圧上昇、心悸亢進、排尿困難 など

吸入ステロイド薬:稀だが長期使用による、最終身長の低下、副腎皮質機能抑制、骨代謝障害

看護

・重症化しないように、患児の呼吸状態の変化には注意する

・家族内感染、院内感染を起こしておいないか確認する

砂糖萌🐾

 

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