小児科の実習、成人とは異なることが多く
追加で調べることが多いですよね?
何が異なるのかすらわからない、
どこを観察すれば良いのかわからない
と悩んでいる看護学生必見!!
wordもダウンロードできるし
赤シートで試験、国試対策もできます!!
ブログ目標
- テスト勉強の際、電車に乗りながらケータイに赤シートをかざして勉強可能である
- 実習記録、看護過程の効率化につながる
- 実習中追い込まれた看護学生が朝の電車の中で有益な情報を入手できる。笑
※すべて医学書院をはじめとする看護の専門書からの情報です。
具体的な観察部位
患児
→刺入部
→固定部
→接続部
→輸液ライン
→輸液ポンプ
→輸液ボトル
→点滴スタンド
の順で観察
観察頻度
開始後 5分、15分、1時間ごとに訪室
・刺入部
- 点滴漏れの有無(刺入部の発赤、腫脹、疼痛、熱感)
- 刺入部からの液漏れ、血液の逆流
- 皮下への漏れ(腫脹、疼痛、不機嫌・渧泣)
・固定部
- 固定の状況
(テープ外れの有無、きつすぎたり緩すぎたりしないか) - 循環(爪床、指先の色、指先の動き)
- 皮膚トラブルの有無
(テープによる発疹、発赤、かぶれ、かゆみ、シーネによる圧迫)
・輸液ルート
- ルートの屈曲、閉塞、ねじれ、接続部の漏れはないか
- 接続部の緩み・液漏れがないか
- 血液凝固や空気の混入がないか
- 三方活栓の向きは正しいか
- 子どもが引っ掻いたりひっかけたりする位置でないか
- 身体にラインが巻き付いていないか
・輸液ポンプ
- ポンプに輸液ルートがきちんと接続されているか。
- 自然滴下の有無
- ポンプの作動状況、電源が入っているか。
- 充電プラグが刺さっているか
・輸液ボトル
- 処方指示箋とボトルに記載された氏名、薬剤名、指示量とポンプの輸液速度があっているか。
- 機械に表示された積算量とボトル内の薬液残量を照らし合わせる。
★シリンジポンプの場合
→機械に表示された積算量とシリンジの薬液残量のメモリを照らし合わせる。
★微量輸液セット
→機械に表示された積算量と定量筒の薬液残量のメモリを照らし合わせる。
・点滴スタンド
- 子どもの手の届かないところにあるか(配置)
- 点滴ボトルの設定パネルは子どもの目に触れない向きになっているか
カテーテル抜去予防
・子どもの皮膚は弱くテープかぶれによって瘙痒感を感じ抜去する可能性
・活動制限が理解できないことでルートを引っ張ったりドレッシング剤を剥がしたりする。
1中心静脈輸液ルート固定
・乳幼児
市販のよだれかけの前面にポケットを作成し、
ポケット内にルートを収納しラインが引っ張られることを防ぐ。
また刺入部が子どもの目に触れることもない。
・学童以上
巾着袋を作成し、首に巾着袋の紐をかけて
その袋の中にルートを入れルートが引っ張られない様に固定する。
2シーネ固定
3バスタオルで包んで砂嚢で固定
4体動制限ジャケット
援助
1食事
・利き手を避けてルート固定する。
・食べるのが困難な場合は
主食をおにぎりやパンにして配膳する
・副菜はフォークで刺して食べられる
一口サイズにして配膳する
★もし普通食の場合は変更を検討できるか
指導者や先生に相談してみると◎
→仮に変えられなくても検討した事実が大切!
2清潔
・状態が良好なら入浴やシャワー浴をする。
刺入部をビニールや防水テープで保護し
皮膚の清潔を保つ。(感染予防!!大事!)
★保護方法は病棟によって異なるため
実習開始の最初の方に確認するのが吉!
3遊び
・ストレスを溜めない、気分転換の工夫
・ベッド上の遊び(本読み、ビデオ鑑賞)
・車椅子、ストレッチャーで散歩をする、プレイルームで遊ぶ
★刺入部に意識が向かないような介入が大事!
4家族への援助
・ルートへの配慮(絡まらない様にまとめる)を伝える
・抱っこ、点滴スタンドを押しながらの移動は可能であることを伝える
・刺入部に痛みがあるときは知らせるよう伝える
・外泊時、家族がヘパリンロックの方法、刺入部の消毒方法、入浴の仕方がわかるようにする。
注意事項
・点滴スタンドは子どもの手の届かないところに置く
・設定パネルは子どもから見えない位置に固定する。
・ベッド内にポンプを置く場合はポンプとは別の場所におもちゃや本を置き興味をそらす。
・言葉が理解できる子どもに対しては触ってはいけないことをわかりやすく説明する。
・ポンプからルートを外すときはクレンメを閉じることを忘れない。
・6R(なんだかんだ一番大事)
- 正しい患者
- 正しい薬剤
- 正しい方法
- 正しい目的
- 正しい時間
- 正しい量
起こりうるトラブルと原因・対策
起こりうるトラブル | 原因 | 予防、対処 |
ルートトラブル | ・固定のゆるみ、体動。 ・ラインの接続部の緩み外れ | 1時間ごとに点滴刺入部位を観察(腫れ、痛み、自然滴下)。定期的な固定の確認、必要時の再固定。点滴漏れを発見したら直ちに輸液を中止し医師に報告。ラインの長さの調節。ラインの接続部をテープ固定。 |
点滴漏れ | ・針先のズレ、折れ曲がり、不確実な挿入 | |
ライン内の凝固、詰まり | ・輸液の停止 ・少量輸液によるライン内の逆流 | |
静脈炎 | ・高張、刺激性の薬物注入、 ・長期間のカテーテル留置 | 1時間ごとに点滴刺入部位を観察(腫れ、痛み、自然滴下)。点滴介助、ライン交換時の無菌操作。静脈炎出現時は直ちに輸液を中止し医師に報告。 |
感染 | ・皮膚、穿刺部の不十分な消毒。 ・点滴介助、ライン交換時の汚染 | |
接触性皮膚炎、かぶれ (テープかぶれ) | ・粘着性、刺激性の高い絆創膏の使用 ・長期間の絆創膏の使用。 ・固定部の汚染 ・通気性の悪い固定具の使用 | 固定部の皮膚の観察。低刺激性の絆創膏への変更。皮膚に直接テープが触れるのを防ぐ(裏打ちする、ガーゼの上からテープを貼る)。1日1回シーネを外し、皮膚を保清し再固定する。 |
循環不全 | ・指先の固定が強すぎる | 固定部より先の皮膚色ら圧迫による腫脹の観察。固定の強さを調節。 |
空気塞栓、自己抜去 | ・ラインの空気の混入。 ・子供が触れることによる抜去 ・ラインで遊ぶことによる抜去 | ライン作成時の完全なエア抜き、フィルタの使用。ラインの保護(子供の目に触れない工夫)。気分転換を図る。必要最低限の抑制を行う。 |
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